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プロの技

先日、
このホームページの作成を依頼している
株式会社エグゼクティブプレスさんが
http://www.executivepress.jp
打ち合わせで来所され、
そのついでに小川カメラマンが下記のブログのカフスボタンを撮影してくれました。

やはりプロの仕事は凄いですね。
ほんの数秒の瞬間芸のような撮影でしたが、
この出来映え!

同じモノを撮ったのに・・・

このような写真を見たら、
製造している株式会社トーアさんも、
今まで以上に自社の製品を尊敬するのではないでしょうか。

小川カメラマン曰く
「被写体が良いモノでないと、このような撮影はできない」
とのことでした。

それにしても・・・
「プロはこうでなければならない」と
こちらの背筋までが伸びるような
小川カメラマンの仕事でした。

ファイル 27-1.jpgファイル 27-2.jpg

カフスボタン

正確にはカフリンクスというらしいですが・・・

当事務所のクライアントで、
株式会社トーア
(実名公表は承諾済みです)
という創業85年になる金属加工メーカーの製品です。

恥ずかしながら生まれて初めてカフスボタンを付けました。
(社長さんに見立ててもらいました)

これがまた付けてみると、
さすがに老舗メーカーの製品だけあって独特のオーラがあります。
装着後、事務所の女性職員はさすがにアッという間に気づきました。

このカフスボタンのオーラが写真で上手く伝わらないのが残念です。

この製品は、
スーツ、シャツ、ネクタイ、靴、ベルト、鞄のコーディネイトの妨げにならないように、
敢えてノーブランドとして製造しているモノだそうです。
そして、
付けてみたら分かる良い加工技術です。
今後、株式会社トーア製のカフスボタンをコレクションしてしまいそうです。

ファイル 26-1.jpg

プライベート・ライアン

スピルバーグ監督の映画プライベートライアン。

今でもたまにDVDで観るのですが、
もう10年以上も前に、
ある若い社長さんから、
「プライベートライアンはリーダーのあり方として参考になった」
と聞いて以来、
私もリーダーシップの観点から観てます。
(映画の冒頭と最後に星条旗が大写しにされるので、
 この部分だけは私には不快ですが・・・)

公開当時のキャッチコピーは
「選ばれた精鋭は8人── 彼らに与えられた使命は 若きライアン上等兵を救出する事だった……」
「ノルマンディ大激戦の陰に 選ばれた8人の兵士達による たった一人の新兵を救出する作戦があった……」
です。

トム・ハンクス扮するミラー大尉が、
実戦経験豊富な荒くれた少数精鋭の兵士達をどのようにまとめて
理不尽な任務を遂行してゆくのか・・・

ネタバレになるのでここで詳細は書きませんが、
確かに、リーダーシップの観点から参考になる場面が多いです。

コードバン

このブログでギフトのネタが続いたので、
一応、キリのいい感じでギフト3部作にします。

大昔、私が小学校に入学する時に祖父から贈られたランドセルが、
今にして思えばコードバンのランドセルでした。

コードバンというのは、
農耕馬のような大きな馬(サラブレッドでは小さすぎる)の臀部の皮革で、
それも、
革製品にする時は皮の内側(内臓側)を表として使うかなり特殊で希少な革です。

ウィキペディアによると
「その起源は未だ謎のままであり、文献も見つかっていない」
「どのようにして発見され、素材として使用されるに至ったかその起源についても謎のまま」
とのことで、
非常に神秘的な感じです。

このコードバンを原皮から製品革にまで仕上げられるタンナー(皮革製造業者)は世界に2社しかないらしく、
そのうち1社は我国の姫路にあるらしいです!

上述のような知識は私が成人してから得たもので、
現在、私はコードバンの革製品は靴しか持っていません。

小学生の頃はそのコードバンのランドセルの値打も分からず、
「なぜ自分のランドセルだけいつまでも表面が滑らかで、
 しかもプラスチックのように光り続けているのだろう?」
と、
むしろ他の小学生のランドセルと違うことに嫌気や引け目みたいなものを感じていました。

成人し、
「あれはコードバンのランドセルだったんだ!」
と気づいた時には既に祖父は他界してました。

今でもそのランドセルの光り方は思い出せますが、
祖父に直接感謝を言うことはできません。

しかし、
今でも、
私が仕事でクライアントに提供する情報が理解されずに拒絶反応を受けてしまった時、
例えば、
まだ早すぎる段階でクライアントに管理会計情報を提供してしまった時、
例えば、
手遅れになる寸前にも関わらず、まだ心づもりのできていないクライアントに
事業承継の提案をしてしまった時等々に、
あのランドセルを思い出し、
「いつかきっと理解してもらえる時が来る」
と揺らがずにいられる大きな財産となっています。

良いもの、良い仕事は、その時に理解されなくても、
いつかきっと分かってもらえる時が来る。
例え提供した本人が他界した後でも・・・

と思えるコードバンのランドセルでした。

海島綿

前回ブログに引き続き、
かつて私がギフトさせていただたシリーズです。

海島綿のバスタオル

これは、
数年前に、あるクライアントの役員の方の快気祝いで贈らせていただきました。

海島綿(かいとうめん)は、
いわゆる「繊維の宝石」とか「クイーン・オブ・コットン 」と言われている繊維です。

日本のテレビや雑誌メディアの言う「セレブ」ではなく、
ホンマの王侯貴族の連中が使っている綿です。

英語ではシーアイアランド・コットン(Sea-Island Cotton) と呼ばれていて、
つまり、海島綿は、まさに直訳 !

カリブ海の西印度諸島の一部だけで産出されるコットンで、
16世紀の後半にイギリスがスペインの無敵艦隊を破って
西印度諸島を支配した時にイギリス王室に献上されたものです。

極上の品質で、かつ、産出量が非常に少なく、
当時のイギリスの王侯貴族はこの海島綿を門外不出のコットンとして王室の専有品としてしまったため、
ずっと世に出ていませんでした。
(葉巻でのコイーバみたいな感じですね)

日本に初めて入ったのは1975年。
今でも「協同組合 西印度諸島海島綿協会」が、配分と品質・縫製管理を厳格に取り仕切っていて、
そこの組合員の商品以外はニセモノ、という徹底ぶりです。

その特徴をネットで調べてみると、
・超長繊維のために撚りの回数が多いので、繊維そのものがふっくらしていて、カシミアのようになめらかでソフトな肌触りで、しかも繊維の中空の部分が他のコットンよりも肉厚なので吸湿性が優れている。
・他のコットンよりも光の反射率が50%ほど高いので、コットンは本来あまり光を反射しないのに絹のように輝くような光沢を放つ。
・普通のコットンの繊維に含まれている油脂分は0.34%くらいなのに、海島綿は0.65%と多いので、触った時のぬめり感が良くなり、ひとたび身に着ければ、他のコットンは身につけたくなくなる程快適で贅沢な着心地。
・しかも、上記のような特徴は人工的な加工ではなく、天然の特性として備わっているため、洗濯を繰り返してもそれらの性質が損なわれにくい。

という強烈なモノでした。

日本で市販されている海島綿を使った製品をいろいろ探したのですが、
最も大きいものでバスタオルまででした。

タオルケットとか、ベッドシーツとか、
大きなモノは今でもイギリスの王侯貴族しか入手できないのでしょうか・・・

我が家も1枚だけバスタオルを入手しましたが、
その使い心地たるや・・・
・・・使うほどに孤高・伝統・希少という言葉を感じる、襟を正したくなるほど凄いモノでした。

綿のバスタオルなぞ今やコモディティですが、
そんな中でもやはり飛び抜けて凄いものはあります。

会計事務所も然り。

RM

あるクライアントの経理部長の奥様がバーテンダーでして、
先日、心斎橋にて独立開業されました。

店名だけで「こだわりのショットバー」と分かるくらい気合の入った店です。

で、
オープン祝いに何を持って行こうかと
他のバーテンダー(ソムリエ資格もあり)に相談しましたところ、
「私は同業者のオープン祝いにはよくシャンパンを持って行きます」との回答でした。

結局シャンパンで、
「とにかくRMでマグナムボトル」というモノを探すことにしました。

当事務所は大阪のいわゆる新地という繁華街からすぐの場所にありますので、
昼休みに新地の酒屋を回りましたが、
「RMでマグナムボトル」は全く見つかりませんでした。

このRM、
レコルタン・マニピュランの略で、
畑での葡萄の栽培、ワインの醸造、ボトリングまで全て自分で行うシャンパンの造り手のことです。

零細な造り手が多いので、
ハーフボトルやマグナムボトルというバリエーションを出すリスクは回避してる事が多いのではないか・・・
とは酒屋の方のコメント。

最終的には、
ジャック・セロスという造り手の、普通の750mlのボトルにしました。

このジャック・セロスというのがまた神格化されたこだわりの造り手でして、
完全な自然農法(ビオ・ワイン)。
つまり手間はかかるが余計な農薬や肥料を使わず、
畑の持つ本来の個性が発揮されるよう葡萄を栽培し、
その葡萄から添加物なしのワインやシャンパンを造っている・・・らしいです。

ジャック・セロスの年間生産量が4,000本。
有名なモエ・エ・シャンドンの年間生産量が25,000,000本。
(モエ・エ・シャンドンはNM(ネゴシアン・マニピュラン))

その差6,250倍 !

どちらも徹底してるので凄いと思いますが、
御社ならどちらの道を選びますか?

オーディオ設置

今月に入り、
事務所内の職員作業スペースにオーディオを設置しました。

敢えて、新人の中でも最年少の職員に「オーディオ運用管理責任者」になってもらいました。

ipodも接続できるのですが、
今はとりあえず、私の手持ちの200枚ほどのCDをコンテンツとしているようです。

で、
そもそも全員がオーディオ設置に賛成してるかどうか分からない中での強行設置だった上に、
職員は20代から60代まで年齢層は幅広く、当然に音楽の好みは様々のはずです。
音量も、人によってうるさく感じたり、小さいと感じたり・・・

そんな中で、最年少の新人がいかにオーディオを運用管理していくか・・・

なかなか難問ですが、
実はこれは我々の本業にもちょっと関連する論点です。

税金をゴマかそうとしたり、粉飾をしそうなクライアントがいたとして、
いかにして「あるべき姿」の決算をするよう、
「その気」になってもらうか。

無茶な投機や儲け話に走りそうなクライアントがいたとして、
いかにして落ち着いて再考してもらうよう「その気」になってもらうか。

つまり、方向性の違う方々にいかにして「その気」になってもらうか。

これはもう、
誠心誠意のコミュニケーションしかないと感じていますが、
やはり、こちらの考え方と態度と場数がモノを言います。

「オーディオ運用管理」が良い訓練の場となればいいのですが・・・

Stay hungry, stay foolish.

2005年のスタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブズの「伝説のスピーチ」での最後の締め括りの言葉です。

ご興味のある方は、
インターネット上の動画ですぐに観れます。

私は事務所で時々、クライアントの若い経営者、経営後継者、幹部の方と観ます。

この度の当事務所の新人研修でも観ました。

伝統的な会計情報から未来を見るには?

現行の企業会計の会計情報は、
原則として過去の情報から作成されています。

(一部に引当金等、見積り計算を要するような例外的なものはあります)

しかし、
決算書の見方を少し訓練すると、
企業の未来の姿も見えてきます。

私は、
いわゆるB/S(貸借対照表)は、
未来を見るために使っています。

「あ~
 この会社は、このままでは先々苦しくなってくるなぁ」
とか、

「しばらくは安泰だ、むしろ資金使途に困っているぞ」
とか、

「これは事業承継が大変だぞ」
とか・・・

会計制度は都度都度(今までもこれからも)
大きく変わりますが、
会計処理によって企業の実態が変わることは全くありません。

ですから、
何を読み取るかという目的をハッキリさせて、
その時その時の制度会計(企業会計)の独特のクセを頭の中で是正すると、
今までの伝統的な貸借対照表も、
この先、変化してゆく制度会計の決算書も、
いずれも未来を見るために意外と有益な情報となります。

それ以外にも、
完全に未来を見るための「意思決定会計」という分野がありますが、
そのハナシはまたいずれ・・・

東海バネ工業株式会社のカンブリア宮殿オンエアに思う その2

先日ブログに書きました東海バネ工業株式会社のオンエアにつき、
さらに続編を書きます。

番組の中で、
現代の名工にも選ばれたバネ職人の梶川信行氏が、
1メートル以上のバネをチョチョッと見ながら
あっという間に1ミリ以下の歪みを修正している場面がありました。

梶川氏は、この道45年。

その作業している姿を、
これまたこの道20年以上のバネ職人達が
技術を盗むべく真剣に観ながら
「私達には、この歪みは分からないんです」
と言っていました。

実は、私ども会計事務所も職人的な世界です。

センスと経験のある会計士は、
初めて訪問する会社でも入口から応接室に通される僅かな間だけで
かなり正確にその会社の「歪み」を感じ取れることが多いです。

さらに、
その会社の工場やオフィスを少し観たならば、
ほぼ確実にその会社の歪みを正確に把握できます。

ただ、バネのようにあっという間に修正できませんが・・・

梶川氏は、バネの歪みを修正するために、
自作の独自ツールを使用しています。

ここにも会計事務所に通じるものがあります。

クライアントの歪みを正確に素早く把握し、
効果的な独自のツールを用いて修正していく。

梶川氏の姿を観ながら、
「我々もこうあらねばイカンなぁ」と、
襟を正した場面でした。