将棋の米長邦雄元名人が名人位を獲得する前に、
自宅を改造して
「米長道場」として若手プロ棋士の自由対局の場を提供し、
自らもその自由対局の中で研究していたというのは有名な話です。
そして、その「米長道場」が史上最年長名人たる米長名人誕生の原動力となりました。
米長元名人は著書で、
「米長道場は、主宰者が必ずタイトルを獲るという強い氣を発していたから
強い若手が集まった。
もしも主宰者が氣を発していなければ、
いくらご馳走や酒を振舞っても誰も来ない。」
という意味の事を書いています。
これはドキリとする記述で、
企業体も(会計事務所も)、経営者が勢いのある強い氣を発していなければ、
給与水準だけ高くしても強い人は集まらない、
と指摘されているような気がします。
しかも、
自分が強い氣を発しているだけではダメで、
若手が腕を磨く場を提供したり、
自ら子供ほども年齢の違う若手や自分の弟子に教えを乞う真摯な姿勢等々、
他の条件も揃って初めて強い若手が集まるという逸話です。
逆に、
組織のトップがヨレヨレだと
強い若手プロ棋士、つまり自らも将来タイトルを獲るような若手の人材は集まらず、
ヨレヨレの人材ばかりになって組織も弱体化するでしょう。
本日も、前日のブログと同じ結論になってしまいました。
まずはやはり、己(自社、経営者)の姿勢が大切。
ということですね。