記事一覧

東海バネ工業株式会社のカンブリア宮殿オンエアに思う その2

先日ブログに書きました東海バネ工業株式会社のオンエアにつき、
さらに続編を書きます。

番組の中で、
現代の名工にも選ばれたバネ職人の梶川信行氏が、
1メートル以上のバネをチョチョッと見ながら
あっという間に1ミリ以下の歪みを修正している場面がありました。

梶川氏は、この道45年。

その作業している姿を、
これまたこの道20年以上のバネ職人達が
技術を盗むべく真剣に観ながら
「私達には、この歪みは分からないんです」
と言っていました。

実は、私ども会計事務所も職人的な世界です。

センスと経験のある会計士は、
初めて訪問する会社でも入口から応接室に通される僅かな間だけで
かなり正確にその会社の「歪み」を感じ取れることが多いです。

さらに、
その会社の工場やオフィスを少し観たならば、
ほぼ確実にその会社の歪みを正確に把握できます。

ただ、バネのようにあっという間に修正できませんが・・・

梶川氏は、バネの歪みを修正するために、
自作の独自ツールを使用しています。

ここにも会計事務所に通じるものがあります。

クライアントの歪みを正確に素早く把握し、
効果的な独自のツールを用いて修正していく。

梶川氏の姿を観ながら、
「我々もこうあらねばイカンなぁ」と、
襟を正した場面でした。