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ビスポーク

ビスポークとは、主にファッション業界で使われる言葉で、
オーダーメイドや注文品という意味です。
よく靴やスーツのオーダーメイドを指して使われる言葉です。

語源は Be Spoken (古語では Be Spoke)

既製品(Ready Made)の反対語です。

つまり、
注文主と製作者によって話されながら作られる、
または、
製作者が注文主から話されながら作られる、
という感じの意味でしょう。

この「話し合いながら作る」という意味合いは
味わい深いですね。

人の体型や足型のように、
全ての経営には二つとして同じ経営はありせん。
「既成の経営」などというものは無いのですから、
我々会計事務所が作成するような経営に使う情報(管理会計等)も、一品一品単品生産の注文生産をしないと真に役立つモノになりません。
その際、ビスポークつまり経営者(クライアント、依頼人)と話し合うことが絶対的に重要です。

どのような経営方針(想い)なのか、
どこに向かって進んでいるのか、
今はどの段階なのか、
社外の利害関係者との状況はどうなのか、
どこに問題があるのか・・・
話し合うことよって明確になりますし、話し合っただけで半分くらい解決してしまうこともあります。

これは余談ですが、
我々公認会計士の仕事である監査は英語でaudit(オーディット)といいます。
これは「聞くこと」という意味で、audio(オーディオ)と同じ語源です。

ビスポーク(注文品)とかオーディット(監査)とかの言葉の意味を考えると、
現実に人を前にして会話することの重要性がよく分かります。

たまには外国語もいいですね。