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伝統的な会計情報から未来を見るには?

現行の企業会計の会計情報は、
原則として過去の情報から作成されています。

(一部に引当金等、見積り計算を要するような例外的なものはあります)

しかし、
決算書の見方を少し訓練すると、
企業の未来の姿も見えてきます。

私は、
いわゆるB/S(貸借対照表)は、
未来を見るために使っています。

「あ~
 この会社は、このままでは先々苦しくなってくるなぁ」
とか、

「しばらくは安泰だ、むしろ資金使途に困っているぞ」
とか、

「これは事業承継が大変だぞ」
とか・・・

会計制度は都度都度(今までもこれからも)
大きく変わりますが、
会計処理によって企業の実態が変わることは全くありません。

ですから、
何を読み取るかという目的をハッキリさせて、
その時その時の制度会計(企業会計)の独特のクセを頭の中で是正すると、
今までの伝統的な貸借対照表も、
この先、変化してゆく制度会計の決算書も、
いずれも未来を見るために意外と有益な情報となります。

それ以外にも、
完全に未来を見るための「意思決定会計」という分野がありますが、
そのハナシはまたいずれ・・・