1. 348勝116敗1分 勝率7割4分8厘
2.1433勝781敗 勝率6割4分7厘
3. 400勝298敗 勝率5割7分3厘
何の数字かお分かりでしょうか?
これは
1.大相撲第35代横綱 双葉山
2.プロ棋士 大山康晴 第十五世名人
3.元プロ野球選手 金田正一投手
それぞれの方の公式戦の生涯成績です。
どんなに強くて名を残すような人でも、
勝負の世界では生涯成績はおおむね2勝1敗つまり勝率6割6分6厘くらいになるということでしょう。
もちろん、
最初から負けるつもりで勝負するはずないので全勝を狙うのは当然です。
しかし、ここで大事なのは少々負けが込んでいても
「2勝1敗であれば歴史に名が残るほどの好成績」と割り切って
前を向いて気持ちを切り替えて進んで行くことだと思います。
もちろん、負けた原因分析と対応策の実施は不可欠です。
さて、
私も興味深いミニ体験があります。
大昔、会計士試験の受験をしていた頃、
受験を始めた当初は受験予備校の小テストで100点満点を狙っていたのですが、
結果はずっと50~60点ばかりでした。
ある時、フッと最初から70点狙いをするようにしたら、
不思議なことに常時80~100点が取れるようになりました。
満点を狙うと、全ての問題を一から解いてしまうのですが、
ハナから70点狙いだと、とにかく解ける問題から解くことになります。
結果、満点が取れるのです。
「全勝するために勝ち越しを狙う」
という不思議なスタンスになります。
もう少し平たく言うと、
・目の前の着手可能な課題から着手する
時間のかかることは後回しにしてとにかく前に進む
ただし、後回しにした課題は必ず後で着手する
・急がば回れ
という感じでしょうか。
実はこれは頭で分かっていても、実践は非常に困難です。
自分が当事者だと、ついつい目の前の泥沼の課題にドップリ浸かってしまうのです。
しかし、実際の仕事(仕事以外も)の場面で困難なテーマにぶち当たった時、
「ここで泥沼に入るのは無用な理想主義(満点狙い)なのではないか」と冷静に考えて、
勝ち越し狙いで、
出来る課題から順にクリアして前に進む視点も持ってはいかがでしょうか。
なにせ
2勝1敗であれば歴史に名が残るほどの好成績なのですから。